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令和5(2023)年度 第2回定例会のご案内

令和5(2023)年度 第2回定例会のご案内

第2回定例会を下記の通り開催いたします。
本テーマにご関心のある皆様のご参加をお待ちしております。
チラシはこちら → 2023 第2回定例会チラシ(最終)

テーマ

壁面構成シミュレーターを使った授業の実際-京都橘大学シミュレーションセンターからの紹介-

話題提供者

野島 敬祐 先生 (京都橘大学看護学部看護学科 准教授)
 

開催情報

 日時:令和5年11月26日(日)13:30~16:30(受付開始13:00~)
 会場:京都橘大学清優館シミュレーション・コモンズ
 対象:看護教員・看護師(看護教育にご関心のある方はどなたでも)
 参加費:会員 無料  非会員500円(当日支払い)
 定員:30名(※定員となりましたら、申し込みを終了いたします。予めご了承ください)

    事前参加申し込みフォーム

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    令和5(2023)年度 第1回定例会を開催しました

     今年度は、コロナウイルス感染症も2類から5類に変更となったため、対面式で定例会を開催しました。
     大阪公立大学院看護学研究科実践看護学領域看護学分野 看護技術学の講師 山口舞子先生から「VRシミュレーションを用いた授業デザインと評価について考えるー基礎的看護実践力の育成を目指してー」をテーマに実践報告をしていただきました。今回は、VR機器を持参いただき、参加者にもVRシミュレーションの実際の体験をしたうえで、ディスカッションも大変盛り上がりました。
     最初に、山口先生のこれまでのご自身の教育経験の中で、近年学生達が、患者とのコミュニケーションを取りながら観察し、共感する力が低下していることや、与えられた事例患者からの情報収集により受け身的学習になっているために、基礎的な看護実践能力が育成できていないということに問題意識を持っていることを伝えてくださいました。そこで、山口先生は、今回看護実践能力を育むためにVRシミュレーションを用いた授業デザインを導入されました。まず、大阪府立大学看護学部(実践された2022年度時点、現大阪公立大学)の教育目標からどのように基礎看護技術教育の実際がデザインされ授業構築がなされているかを説明いただきました。ご紹介いただいた授業が、講義から演習を経て基礎看護学実習に向かうための教育的位置づけの中に計画的にデザインされていました。
     具体的には、VRシミュレーション(VR学習)前の事前課題として2週間前に事例を提示したうえで、胸部・腹部のフィジカルアセスメントの講義を実施し、講義後に事前課題に沿ったVR学習を実施し、その翌週に基本手技を用いた胸部・腹部の身体診査の演習をおこなうという流れでした。この授業デザインにすることで、事前課題で考えてきたことを一旦VR患者から得られた情報と照らし合わせて、不足している情報が何か、必要な問診を考えたうえで、翌週の実際の身体診査における学習の動機づけを高めることを狙いとされていました。
     既に同様のVRシミュレーションを取り入れた授業をされている参加者の方からは、授業のどこにVR演習を組み入れるかによって教育効果に影響することに示唆を得て、自部署での今後の授業デザインを検討する機会になったというご意見をいただきました。また、事例設定においては、例えば、他科目で看護過程に用いている事例にするなど学生のレディネスなどを鑑みることの必要性や工夫の余地もありそうです。さらに、VR学習を取り入れることで臨地実習では体験できなかった新たな技術習得も仮想空間の中で体験できる(例;ドレーン挿入中の患者・ガーゼ汚染の実際など)可能性もあるなど、今後のVR学習の可能性を含めて様々な意見交換がなされました。VRシミュレーションを用いる意義は、リアリティを感じさせることにあるといえます。ディスカッションでは、そのリアリティは、VRを用いているからこそ患者の重症度を感じることや、学生同士ではない状況での対象者とのコミュニケーションなどの要素があることを確認しました。加えて、VR学習によって、学生が今後遭遇する可能性のある場面への動機づけとなり、その時に慌てずに行動できる、患者の安全性を一番に考えるという看護職としての責任を感じることにもつながるのではないかという意見もあり、新たな気づきと学びを得たディスカッションとなりました。
     授業後のVR学習の授業アンケート調査の紹介では、今回の学習目標に沿って「患者に何が起こっているかを考えることができたか」「臨場感をもって学べたか」「VR患者への問診や身体診査により、来週の技術演習を積極的に学ぼうという気持ちになったか」という質問に対して、ほとんどの学生が良い学習効果を得ていることが明らかになったとのことでした。しかし、基礎的な看護実践能力の育成にVR学習が役立っているのかを評価するためには、どのタイミングで評価をするのか、看護職として職責を問うことも課題ではないかという意見も出ました。
     今回の学びが、今後の皆様の現場での教育プログラムへの活用の一助となることを願っております。ご参加いただいた方々に感謝申し上げます。

    会員の皆さまへ:令和5(2023)年度会員総会の開催について

    令和5(2023)年度 会員総会を下記の通り開催いたします。
    日時:令和5年7月2日(日)定例会終了後
    会場:I-Siteなんば 2階S1

    議題
    1.令和4(2022)年度 活動報告
    2.令和4(2022)年度 会計報告
    3.令和4(2022)年度 会員動向
    4.今後の研究会の在り方について
    5.その他

    定例会に参加されず、会員総会のみに参加を予定される会員の方は、
    事務局アドレス(kanri@ns-educare.jp)に、6月30日(金)までにご連絡ください。

    令和5(2023)年度 第1回定例会のご案内

    令和5(2023)年度 第1回定例会のご案内

    第1回定例会を下記の通り開催いたします。
    本テーマにご関心のある皆様のご参加をお待ちしております。
    チラシはこちら → 2023 第1回定例会 チラシ

    テーマ

    VRシミュレーションを用いた授業デザインと評価について考える
    -基礎的看護実践能力の育成を目指して-

    話題提供者

    山口 舞子先生(大阪公立大学大学院看護学研究科実践看護科学領域基礎看護学分野看護技術学 講師)
     

    開催情報

     日時:令和5年7月2日(日)14:00~16:40(受付開始13:30~)
     会場:I-Siteなんば 2階S1
     対象:看護教員・看護師(看護教育にご関心のある方はどなたでも)
     参加費:会員 無料  非会員500円(当日支払い)
     定員:25名

    本定例会は終了いたしました。多くのご参加を頂き、ありがとうございました

     

    令和4(2022)年度 第2回定例会を開催しました

     2022年度第2回定例会をオンラインで開催しました。今回は、シミュレーション教育に積極的に取り組んでおられる千里金蘭大学 伊藤朗子先生に「看護技術教育におけるシミュレーション学習の実際 -ファシリテーションと評価-」というテーマで話題提供いただきました。
     千里金蘭大学では、2013年からシミュレーション教育を取り入れておられます。シミュレーション教育の良いところとして、学生が安全な環境で失敗できる場であり、失敗から学ぶ中で関わっている学生全員でやり直しながら成長し達成感を得て学びをつかみ取れることであり、大切なことは、学生の「気づき」にあると話されました。
    シミュレーション演習をどのようにデザインするのか、演習目標やファシリテーターの関わり方、患者状況の設定、ブリーフィング、デブリーフィングのポイントとしてお話しいただきました。入学後まだあまり臨床体験のない学生は、シミュレーション演習に取り組む当初、普段の自分(一般人)の発想、感覚で取り組み始めます。学生は、シミュレーション演習中の模擬患者とのやり取りで困ったり、悩んだりした体験を乗り越えていく中で、臨床の厳しさやリアルを感じるとともに、援助者として実践するということを実感し、専門職としての意識化につながっていくのだと話されました。「一般人から専門職者へ」、とてもインパクトのある表現でした。ファシリテーションにおいては、教員が喋りすぎないようにすることで意見を出しやすくすることや学生の反応の中から生まれてくる学びを大事にされていました。教員は、学生がとった行動が適切な思考を伴ったものであるのかを確認するなど、行動の背景にある学生の思考へのアプローチが必要だと話されました。実践されている具体的な内容を織り交ぜて話題提供していただき、看護職として成長していく上で、基礎看護学教育の重要性を再認識できました。
     話題提供後に、参加者間でシミュレーション教育の取り組み状況や課題などの意見交換を行いました。「学生が目標と全く違う行動をしたときには、どうしてそう考えたのかを確認する」「学生が間違いやすい内容を共有し、誰もが考えたかもしれない間違いであることを伝えながら答えを提示するように努めている」等、学生を安心させ、緊張感をほぐせる環境づくりに努めている点が特に多く聞かれました。また、ファシリテーションガイドは大切なツールですが、「準備しても何が起こるかわからない」「形を作りすぎると、学生の着眼点を見逃したり、意見の膨らみを止めてしまったりするのではないか」などの意見もありました。伊藤先生からは、学生に期待する動きと、教員が気にかけておくべき動きを決めておく必要があるというアドバイスをいただきました。また、「教員間で共有していても客観的に見れば学んでいる内容が異なる場合があり、教員個々の教育観の違いが要因ではないか」との意見も提示されました。教員間での考え方の統一の難しさを感じるとともに、教員のファシリテーションのレベルを整えることも重要ではないかという意見もありました。
     ICTやVRの発展によりシミュレーション教育は更に進化すると考えられます。看護学生が一般人から看護専門職者へと成長するための一教育方法としてシミュレーション教育がとても有益であると感じました。また、参加者のみなさんと情報交換できたことでブラッシュアップのヒントが得られた有意義な時間となりました。ご参加いただきました皆さまありがとうございました。

    令和4(2022)年度 会員総会を開催しました

    令和4年度看護エデュケア研究会 会員総会を下記の通り開催いたしました。

    看護エデュケア研究会総会
    開催日時:令和5年2月12日(日)16:15~16:45
    開催場所:ZOOM ミーティング

    当日の会員総会の資料が必要な会員の方は、事務局までご連絡ください。

    会員の皆様へ:令和4(2022)年度 会員総会の開催について

    令和4(2022)年度 会員総会を下記の通り開催いたします。
    日時:令和5年2月12日(日)16:15~16:45
    開催方法:Zoom
    議題
    1.令和3(2021)年度 活動報告
    2.令和3(2021)年度 会計報告
    3.令和3(2021)年度 会員動向
    4.今後の研究会の在り方について
    5.その他

    定例会に参加されず、会員総会のみに参加を予定される会員の方は、
    事務局アドレス(kanri@ns-educare.jp)に、2月10日(金)までにご連絡ください。

    令和4(2022)年 第2回定例会のご案内

    第2回定例会を下記の通り開催いたします。
    本テーマにご関心のある皆様のご参加をお待ちしております。
    チラシはこちら → 2022年度 第2回定例会チラシ

    テーマ

    看護技術教育におけるシミュレーション学習の実際-ファシリテーションと評価-

    話題提供者

     伊藤 朗子 先生(千里金蘭大学看護学部 准教授)
     

    開催情報

     日時:令和5年2月12日(日)13:30~16:00(受付開始13:00~)
     開催方法:オンライン開催(ZOOM)
    ※2月10日に、研究会事務局より、Zoom招待メールを登録アドレスに送付します。
    ※Zoom開催のため、2月9日(木)までに、事前申し込みをお願いします。
     対象者:本研究会会員 および 看護教員、看護職の方
     参加費:無料
     定員:20名程度

    本定例会は申し込みを終了いたしました。ありがとうございました。