平成28年度セミナーを開催しました


平成28年度のセミナーは、一般社団法人看護職キャリア開発協会勝眞久美子先生を講師にお迎えし「シームレスなキャリアサポートを目指して キャリアの「揺らぎ」に対する支援とは」をテーマに開催いたしました。
今回のセミナーは、勝眞先生から、キャリア教育の背景や、キャリア形成に関連する理論の概説を講義いただいたあとに、自分自身のキャリアについてグループワークを通して振り返り、「キャリアを支援するとは?」について全体で討議していきました。
講義では、日本の社会全体にキャリア教育が推進されてきた背景を学びました。また、キャリア形成の代表的な2つ理論(Scheinのキャリアアンカー論、Krumboltzのプランドハプンスタンス論)を学び、自分自身のキャリア形成やターニングポイントとなった出来事等を振り返りました。
img_2771

講師の勝眞久美子先生

セミナーの後半のグループワークは、ゲームを通して作ったグループで行い、看護師・保健師・看護教員など様々な背景のメンバーが混在する中での話し合いになりました。
ディスカッションのテーマは、「あなたにとって仕事とは?」「なぜ、看護教員・看護師をしていますか?」でした。メンバーそれぞれがお互いに様々なエピソードを交えてこれまでのキャリアを語り合いました。看護師になったからこそ得たものがあったこと、一度は看護を離れたけれどやっぱり戻ろうと決めたきっかけ、看護教員になった時に感じたことなど様々な思いが語りだされました。その中でこれまで自分なりに考え、選択してきていることが自覚でき、自分にとって働いている意味、看護職であることの意味を見出すことができました。
s_img_2797s_img_2799

グループワークの様子

セミナーの最後は、キャリア支援について討議しました。各グループからそれぞれの体験や議論の結果として、看護職のキャリア支援に対する意見を共有することができました。
看護職のキャリア支援とは、看護学生、看護職という立場などにかかわらず、どのようなキャリア段階においても必要なものであるという意味でシームレスなものです。今回のセミナーでは、すべてのキャリア段階に共通して必要とされる支援が、看護職としての「マインドづくり」であるということが明確になりました。
参加者の皆さん、講師を務めていただきました勝眞久美子先生本当にありがとうございました。